・A君の頭には髪の毛が生えており、髪の毛が抜けたらすぐにまた髪の毛が生えてくるものとする。
・髪の毛は1日1mmと等速度で成長する。
・髪の毛が抜けた時、その髪の毛の長さがL(mm)以上である確率は、f(L)=1-0.001Lとする(髪の毛の長さは1000mm以上になることはない)。
・A君は途中で髪を切ったり、抜かれたりすることはないものとする。
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解答は下にスクロールしたら出てきます。
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<解答>
髪の毛が長さL~L+dLで抜ける確率は-{df(L)/dL}×dL=0.001×dL
(dLは微小な値)
{これの説明:髪の毛が抜けた時の髪の毛の長さがL以上である確率はf(L)、L+dL以上である
確率はf(L+dL)である。ゆえに、髪の毛がL~L+dLで抜ける確率は
f(L)-f(L+dL)=-{f(L+dL)-f(L)}/dL*dLである。dL→0のとき、その確率は-{df(L)/dL}*dLとなる。}
将来的に長さがL~L+dLで抜ける髪の毛があったとする。その髪の毛をある瞬間に見たとき、
長さがL'~L'+dL'である確率は dL'/L (dL'は微小で、0≦L'≦L-dL')
ある瞬間に頭から生えている髪の毛を見たとき、その髪の毛の長さがL'~L'+dL'でなおかつ
その髪の毛がL~L+dLで抜ける確率は、dL'/L×0.001×dL
ある瞬間に頭から生えてる髪の毛を見たとき、その長さがL'~L'+dL'である確率は、
dLに関して積分すればいいので、
となる。
さらに、、ある瞬間のA君の頭から生えている髪の毛の長さの平均は、
となる。
ある瞬間のA君の頭から生えている髪の毛の長さの平均は、250mm
この値はよくよく考えたら当たり前か
実は、こんな積分を考えなくても解けてしまう問題だった
もともと、髪の毛が抜けた時、その髪の毛の長さがL(mm)以上である確率f(L)を
eの-λL乗にしようと思ったけど、積分が難しそうだから辞めた。
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追伸:
実は、髪の毛が抜けた時、その髪の毛の長さがL(mm)以上である確率f(L)を
eの-λL乗にしても解けるということがわかった。
髪の毛が長さL~L+dLで抜ける確率はp(L)=-{df(L)/dL}×dL=λe-λL
ある瞬間に頭から生えている髪の毛を見たとき、その髪の毛の長さがL'~L'+dL'でなおかつ
その髪の毛がL~L+dLで抜ける確率は、{p(L)/L}×dL'×dL
そして、さっきの方法を取ると、ある瞬間のA君の頭から生えている髪の毛の長さの平均は、
これで、p(L)=λe-λLを入れて計算すると、きつそうである。
(ていうか指数積分Ei(L)とか考えなければいけないぞ)
この時点では、もう計算することを諦めていた。
しかし、幾日か経った後、別の方法に気付いた。
もしかしたら、こちらが主流かもしれないし簡単に解くことができる。
さきほどの式を少し変形すると下のようになる。
L≧0, L'≧0, L≧L' の領域についてL'×p(L)/Lを積分している。
これは、別の見方をすると、下のような積分の式になる。
これは、L~L+dLで抜ける髪の毛をある瞬間に見たときの髪の毛の長さL'の期待値を
求めて、それから、Lに関して積分した式となる。
こう計算すると、f(L)=e-λLでも計算できてしまう。
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